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男の料理

建築友情
01 /14 2010
最近男の料理をテーマにした番組や雑誌が目立つように思う。
先日一緒に山に登った仲間が、山頂でおにぎりを食べながら
突然「おれ料理教室に通い始めた」と言い出した。しかも話に
よると数万円もする包丁を何本か買うまでしてである。料理を
作ってくれる相手が居ないわけでないのになぜ、が私の率直
な疑問であった。友のその言葉がトラウマの様に下山の道中
にも残り男が料理することを、あれこれと考えた。

「男子厨房に入るべからず」ましては料理をするなど以ての外
が私の田舎の風習で、我が家は特に厳守していたようである。
従って子供の頃は、ある特別な日を除いて料理は女性が全て
やるべきと仕事と根っから思っていたのです。ある特別な日
とは正月の3日間でした。この3日間は全て男が料理を作り
女性達にご馳走をしなくてならないのです。
末っ子の私の役割は餅焼き、厳しい寒さの夜明け前に火を熾し、
炭火で家族7人前の餅を焼く、それも焦げないように焼くのです。
焼いた餅は櫃に入れ、そして炬燵の中にいれて、食べる寸前
まで暖めます。兄や父は雑煮以外にそれぞれの料理を作りま
す。男だけで何とか苦労して出来上がると、グッスリ寝ている
姉や母を起こすのが又私の役割でした。
子供の頃のその三日間は地獄のように思われたが、考えて
みるとその三日があった為、母達が女性が文句も言わず家族
の為に尽くしてくれたのかも知れない。遙か昔のそうした田舎
の風習を思い懐かしみながら下山したのですが、友の通う今日
の男の料理教室とはかなり意味が違うようで、その違いが過ぎ
去った年月の深さのように思われた。
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入之内瑛

建築設計事務所を主宰しながらライフワークとして世界各地の集落探訪を行って来ています。
また国内では全国の林業地と森林を訪れ木に生きる職人やその建築、木材活用などを取材しております。
主宰するアトリエではそうした世界各地の集落や特長のある建築作りの精神を大切にしながら幅広いデザイン活動を行ってきております。また木材を始め日本各地に残る自然素材(石材、紙、土など)やローカルな技術を大切にし、そうした素材を生かしながら、職人や工芸家達との新しいモノ造りコラボレーションを行っています。
都市梱包工房HP

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